堀川院長(平成29年3月まで/現在は医療法人社団偕翔会 理事長)

(2)医療は機械でなく人間が行うもの。「心の通う医療」を提供する

いつも笑顔で、明るくて、お話し上手の堀川院長。 クリニックのこと、ご自身の透析医療への想いなどをお話しいただきました。

-開設記念式典でとても印象深い光景がありました。

(堀川院長)
それはどんなことですか?

-堀川院長のご挨拶の中で「どんなに高度な医療機器を揃えても、医療は行うのは人間である。当院は暖かみのある治療を実現します。」という言葉に、ご年配のご夫婦が大きくうなずいていらっしゃったのです。

(堀川院長)
それは、ありがたいお話しです。
私は、当クリニックのもっとも自慢できるものは、最新の医療設備だったり高度な技術ではないと思っています。

-医療設備や技術でない・・・?何がご自慢なのですか。

(堀川院長)
自慢は「当クリニックのスタッフ」なんです。

-素晴らしいですね!でも、少し、意外なお答えです。

(堀川院長)
私自身も、少し前は、医療機器や医療技術に目がいっていました。
でも、私も医師として、患者様の笑顔を見たいじゃないですか。
それで「患者様の笑顔ってどこから生まれるものなんだろう」と考えてみると、治療を受けた「実感」から生まれるものなんですね。「満足」といってもいいかもしれません。

-実感というのは、具体的にはどのようなことですか。

(堀川院長)
たとえば「あそこのクリニックは看護師さんが丁寧だね」とか「あそこの医者はきちんと診てくれるね」とか、そういうのが普段から感じられる「実感」です。「あそこの機械が頑張ってくれたよ」とはなりません。
医療は機械でなく人間が行うものです。どんなに優れた医療設備でも、患者様と接するのは人間です。 高度な技術だけではなく、スタッフひとり一人が実現する「心の通う医療」が実感につながっていくのだと思います。

-なるほど。私もお医者さんに行った経験から理解できます。透析医療でも同じなのですね。

(堀川院長)
クリニックをお選びになるときに、水質、医療技術、医療施設などを質問される患者さんもいらっしゃいます。
でも、多くは、スタッフの接し方=コミュニケーションによるところが大きいと思います。

-治療にも活かされているのでしょうか。

(堀川院長)
もちろんです。
患者様の多くは、できれば透析治療に来たくないんです。でも来なくてはいけない。
患者様にご納得いただいて、治療を受ける気持ちがなければ、よい医療設備も医療技術も活かされないと思います。
スタッフが患者様に信頼されていれば、患者様とのコミュニケーションが良くなり、早期発見・早期治療にもつながります。

-そのための、院長の役割としては何でしょうか。

(堀川院長)
私の役割としては、教育をきちんとやっていくことです。
透析医療のこともそうですが、人間教育というと大げさですが、スタッフには人としても大きく成長していって欲しいと思っています。

-スタッフの皆さん、とても明るい方ばかりですね。

(堀川院長)
ありがとうございます。
幸い、当クリニックは、スタッフ間の雰囲気がとてもいいんです。
私自身も、スタッフを信頼して仕事をさせていただいています。 幸せなことだと思います。
これから、どんどんスタッフが増えていきます。
職員教育を充実させていって、良いチームで満足度の高い医療を提供させていただくように努めてまいります。

-「高度な医療も人間が提供するもの。」当たり前のことかもしれませんが、何かほっとしました。今日はありがとうございました。

(堀川院長)
こちらこそ、ありがとうございました

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