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-こんにちは。よろしくお願いします。
(臨床工学技士)
こんにちは。よろしくお願いします。
-技士さんになって何年ですか。
(臨床工学技士)
まだ4~5年です。
-技士さんの仕事は多岐にわたっていると思いますが、どのような分野にご興味をおもちですか。
(臨床工学技士)
技士になってからずっと透析医療分野で仕事をしてきました。これからも、透析医療を深く掘り下げていきたいと考えています。その中では、特に透析機械について興味を持っています。
ただし、患者様のための機械ですので、患者様が機械の後になるということは絶対にあってはならないと考えています。
-患者様のための透析機械。
(臨床工学技士)
そうです。
患者様のためにならなれけば、意味がないものだと思っています。
事故防止も患者様のためですし、治療の効率化なども患者様にためにあるものです。
-お医者さんや看護師さんとの違いは何でしょうか。
(臨床工学技士)
医師、看護師とは別の視点でみる事ができる専門職だと思います。
特に工学分野においては、医療職種の中では臨床工学技士が一番詳しいです。
原理などについて医師や看護師も理解はしていますが、技士は患者様に対して工学的な面での支援ができます。たとえば、ダイアライザーの透析膜などの素材や選択方法については、患者様に合ったものを臨床工学技士が選んで医師に提案するということもあります。
また、患者様の中には「自分が受けている透析治療を理論的に知りたい」というご希望をお持ちの方もいらっしゃいますので、説明する役割も担っています。
-患者様の中にも詳しくお知りになりたい方がいらっしゃるのですね。
(臨床工学技士)
たくさんいらっしゃいますよ。
たとえば、患者様それぞれに使われているダイアライザーが違います。
「なぜ、これを使ってるの?」「こういう症状なんだけれど、このダイアライザーはどうなの?」といった質問があります。
-なるほど。「工学的なアプローチ」とおっしゃる意味がわかってきました。「このダイアライザーが最新式だから、これを使えばいいだろう」ということではないのですね。
(臨床工学技士)
そういう選択はしません。
最新式で透析効率がいいものがあったとしても、栄養状態が悪い人につけてしまったら具合が悪いこともあります。逆に古くからあるものでも、良いものもあります。
機械それぞれに特性がありますので「患者様のために良いものなのか?」を基準に考えなくてはなりません。
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