管理栄養士・Kさん

(2)患者様の情報を知っているだけでなく、情報を活かしたより良い医療を提供

透析患者様にとって大事な食事管理。患者様をサポートしている管理栄養士のKさんにお話しを伺いました。


-患者様の生活スタイルについては、Kさんが情報を引き出しているのですか。

(管理栄養士)
そうですね。患者様と話す時間をしっかり設けるようにして、家庭での様子をお聞きしています。長く患者様をみている看護師さんをはじめ、皆さんから教えていただくこともたくさんあります。
長年の生活習慣や味覚は一人一人違いますし、患者様にとって「当たり前」になっていることも多いので、患者様との会話はとても重要であると考えます。

-お医者さんや看護師さん等とお話しされることはありますか。

(管理栄養士)
はい。患者様の情報はしっかりと共有するようにしています。
透析医療では、スタッフ間の連携がとても大切だと考えています。

-ところで、Kさんは管理栄養士さんになって何年ですか。

(管理栄養士)
7年目になります。透析医療に携わったのは約2年前からです。
以前は一般検診、特定保健指導に関わる施設で栄養指導をしたり、訪問栄養指導をしていました。
-透析医療でのお仕事の特徴や難しさはどのように感じていますか。

(管理栄養士)
血液検査の臨床もあれば調理方法の指導もあり、幅広い仕事だなと思います。
以前から糖尿病となって腎臓機能が低下している患者様への指導をしていました。
その頃に、腎臓というのはとても難しい臓器であると同時に、とても大事な役割をしている臓器だと感じていて、腎臓のことや透析医療について勉強したいという気持ちを持つようになりました。

-それが転職のきっかけですか。

(管理栄養士)
そうですね。
(腎臓機能の)保存期までしか知らなかったので、患者様のお身体のこともお食事のことも、もっと分かりたいと思いました。

-透析医療については、ほのかクリニックさんで働き始めてから学んだのですか。

(管理栄養士)
はい。ほとんど知らなかったです。
管理栄養士の先輩から、透析治療を受けている患者様について、基本的なことから指導していただきました。
また、看護師さんをはじめとする皆さんが、透析治療について「こうやって治療をしているよ」「この機械はこういう働きをしているよ」と優しく教えてくれました。
それが、とても有り難かったです。

-スタッフの皆さん、お優しいですよね。

(管理栄養士)
はい。患者様にもスタッフにも優しいですね。
そして、患者様のことを、とてもよく知っています。
患者様の声に耳を傾け、親身になって対応していることが素晴らしいと思います。
患者様の情報を知っているだけでなく、その情報を活かして、より良い医療を提供するにはどうしたら良いか考え、高い意識を持って仕事をしていると感じました。

-患者様にとって素晴らしいことですし、働く立場としても素晴らしい環境ですね。

(管理栄養士)
そうですね。さまざまなことを教えていただける環境で、本当に有り難く思います。
私も、患者様のために日々勉強し、成長したいと思います。

-ご自身にとって今後の課題は何ですか。

(管理栄養士)
まずは基本的な業務をきちんと継続していきたいです。これまで通り、患者様の声に耳を傾け、サポートしていきたいと考えます。
また、季節によって食生活が変わることで、患者様の体調の変化を予測し、早め早めに栄養情報を提案することで、患者様が自己管理しやすい環境作りをしていきたいですね。

-たとえば、お正月になると食べ過ぎてしまう可能性もありそうです。

(管理栄養士)
そうですね。お正月はおせちに雑煮に塩分の摂取が多くなりがちですし、食事の量自体が普段より多くなる方も多いようで、「こういう食べ物が多くなるので気を付けましょうね」と早め早めに情報提供することで、患者様の自己管理に良い影響を与えることができることを感じ始めています。
少しだけでも頭の片隅にあるだけで、食事をする際に気を付けて頂けるようです。

-寒い冬、暑い夏それぞれに特徴もありそうです。

(管理栄養士)
冬になると温かい汁物が欲しくなりますよね。夏になるとアイスや冷たい飲み物が増えます。
患者様とのお付き合いが2年目となり、昨年のことをふり返りながら対応ができるようになってきたように思います。
ですから、日々患者様の声に耳を傾け、得た情報をもとに、患者様に有益な情報をお返しするように心がけています。

-日々の積み重ねが、来年の患者様の体調管理にも繋がっているのですね。今日はありがとうございました。

(管理栄養士)
こちらこそ、ありがとうございました。

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