管理栄養士

(2)患者様との会話に、解決のためのヒントがたくさんある

患者様への栄養指導を行っているのが管理栄養士。お仕事で大事にしていることや職場の印象について。

-私は普段から食事にあまり気を遣っていません。食事コントロールと聞くだけで面倒そうだなと思ってしまいます。

(管理栄養士)
そうですね。多くの方がそう思われると思います。
私が患者様に対して、いきなり冒頭から食事指導を行っても、実践していただけない事が多いかと思います。検査結果を見て、患者様のお考えやお悩み等を、お伺いするところから始めていくよう、いつも心がけています。。

-なるほど。栄養士さんが理屈を言っても、患者様の気持ちの中に入っていかないこともありそうです。

(管理栄養士)
そうですね。実は、患者様が私にお話してくださる中で、患者様ご自身が問題点に気づくことがたくさんあります。

-患者様ご自身が気づく。

(管理栄養士)
はい。たとえば、患者様は、塩分管理をしなくてはいけないことを十分にご理解しています。
しかし、長年の味覚や嗜好を変えていくことは難しく、なかなか実践する事ができない場合があります。

-そのお気持ち、とてもよくわかります。

(管理栄養士)
しかし、お話を伺っていると、「練り製品も好きだし、カップラーメン、スナック菓子も食べた。これって塩分高いんだよね?ちょっと食べ過ぎているかな‥‥。それがいけないんだよね。」と、私が特に何もお話しをしなくても、患者様から答えが出てくることが多いのです。

-患者様は答えをお持ちなのですね。

(管理栄養士)
その様な事が多いですね。体重が増えてしまった時も「どうしてでしょうね?」と問いかけると「飲み過ぎちゃった」「しょっぱいものを食べ過ぎちゃった」「草むしりをした後に、のどが渇いちゃって」と、どんどん答えが出てきます。
患者様のお話を伺っていると、原因がわかるだけでなく患者様自らが気づいてくださいます。この「気づき」は、とても大事だと思います。

-自分で気付くことが出来れば、実践しようという気持ちも出てきそうです。

(管理栄養士)
そうですね。
食事というのは人間の「欲」の部分ですから、コントロールするのはとても難しいことです。
「患者様ご自身でどれだけストレスを溜めずにコントロール出来るのか?」を私達がお手伝いし、お支えする形が良いと考えています。

-解決のために何をすべきかは、患者様との会話の中にヒントがある。

(管理栄養士)
はい。そう思います。

(3)明るく広い透析室と、日々前向きに業務を行う姿勢に刺激を受ける

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