「水質管理の取組」 臨床工学技士・中島要さん

(1)水質管理が患者様のお身体にとって重要な理由

透析治療において重要な”水質管理”の取組について、臨床工学技士・リーダーの中島要さんにお話しをうかがいました。


-こんにちは。よろしくお願いします。

(中島さん)
こんにちは。よろしくお願いします。

-今日は、透析治療において重要な”水質管理”の取組について教えてください。

(中島さん)
はい。
まず、透析治療は「大量の透析液を利用して、ダイアライザーを介して血液をキレイにしていく治療」とお考えください。
透析液の清浄化が、現在ほど重要視されていない時代がありました。「理論上は血液と透析液は接しない」「ダイアライザーの穴は小さいので身体に悪い物質は通らない」ので「透析液の中に身体に悪い物質があったとしても血液の中には入ってこない」と考えられていたからです。
しかし実際には、エンドトキシン等の身体に悪い毒素が、身体の中に入ってきてしまうことが解明され、透析液の清浄化が重要な課題であることがわかると、清浄な透析液を維持するための水質管理が注目されるようになりました。

-患者様のお身体のために、水質管理は重要なのですね。

(中島さん)
はい。
患者様のお身体のために、透析液を極限まで清浄化し、その状態を安定的に維持することがすることが水質管理の役割となります。

-どのようにして清浄化するのですか。

(中島さん)
患者様のベッドサイドにあるコンソールを始め、至る所にフィルターがついていて、エンドトキシン等の細菌をシャットアウトしています。
しかし、大事なのは”大元からキレイにする”ことです。

-大元というのは何になりますか。一般的な水道ではなく特別なお水なのですか。

(中島さん)
大元は水道水になります。水道水は飲み水としてはキレイですが、透析液としては使用できません。
水道水を何重にもフィルターを掛け、その後に塩素を抜いていくという工程を経て、超純水にしていきます。
その超純水使って透析液を作っています。

-透析液はどのように患者様のベッドサイドまで運ばれているのですか。

(中島さん)
施設内に張り巡らされた配管を通って運ばれています。
ですから、配管等の水が移動する場所でも、細菌が発生する可能性があります。
私たち臨床工学技士のチームが、施設内のあらゆる場所で水質チェックを行っています。

-極限まで清浄化された透析液は、臨床工学技士のご努力で実現されているのですね。

(2)極限まで清浄化された透析液があるから、治療の選択が広がる

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